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ここに一つのデータがあります。
抜髄(神経をとる処置)とは一般的にはじめての根の治療を意味し、感染根管治療とは一度根の治療を行ったのだけれども、痛みや違和感が続く、もしくは再発した場合に行われる治療で、一般的に一度以上処置の手が入った歯に対する根の治療をさしていいます。
これが意味するのは、ほとんどやり直しになっているということ。
根管の形態は実に複雑で、曲がっていたり、分岐したり。統計的にも根の先端付近で急に湾曲していることが多く、また先ほどの話にでた複雑な神経・血管の出入り口。なんといっても根尖1/3が、この治療のレッドゾーンとなっています(下図)。
イニシャルトリートメントがうまくいかず、この部分に問題が出た場合、アプローチの仕方は二通りです。
一つ目はクラウンをはずして歯冠方向(順方向)から治療するのが非外科的歯内療法。一般的に症状が顕著でなく、レントゲンでの透過像(膿の袋のサイズ)が小さければ、歯冠からのアプローチを取ります。
二つ目は根尖部に外科的に直接アプローチするのが外科的歯内療法です。膿の袋が多きい場合やクラウン(かぶせ)やコア(芯)を種々の理由で外せない場合(もしくは患者さんの希望で外したくない場合)などは、外科的歯内療法の適応です。
リトリートメント(再治療)の成功率を高めるために、イニシャルトリートメント(最初の治療)同様顕微鏡を使用する、米国の洗浄の基準を守る、などは当然として、まずリトリートメント(再治療)を行うためには、現在入っているクラウンやコア(歯内療法後にクラウンを入れるために、歯の中に入れる芯)を除去しなければなりません。ただし、再治療後の予後をよりよいものとするために、歯質の削除を最小限にしなければなりません。そのために、専用のツールを準備しています。
外科的歯内療法では歯肉を切開し、根尖部へ直接アプローチし、問題となる根の先端をカットします。ただ侵襲を最小限にしなければいけません。そのために米国発のマイクロサージェリーが効果をあげています。手術用顕微鏡、マイクロメスやマイクロミラーといった特殊な道具立てで挑みます。
エンドドンティック・マイクロサージェリーの流れ »
AOエンドドンティックス教育用動画(院長作成)より
根管治療診断料
初めての根管治療(他医院での治療履歴がない場合)
やり直しの根管治療(他医院での治療履歴がある場合)
接着性レジンコア
23,000円(+税)
穿孔封鎖
20,000円(+税)
破折ファイル除去
50,000円(+税) ※難易度による
隔壁作成
20,000円(+税)
歯がほとんどない場合、お薬の貯めの役割をする囲いを接着性レジンにて作ります。